2014年8月25日月曜日

財布の小銭を減らすテクニックについて

私は、小銭を少なくするのが昔から得意であった。毎日細々した財を購入する場合、どうしても「消費税」という制度が絡んでくる。これは物品価格に対して数パーセントの割合で課されるもので、今年5%から8%になった今、その端数に関して、更に「細々した数字」とならざるを得ない状況があると思う。
で、そうなった場合何が問題になってくるかというと、財を購入するたび、「今財布の中に入っている小銭を削減する工夫」を行わないことには、例えば常に100円玉だけをレジに提出していたのでは、とたんに小銭入れは容量オーバーになり、財布はパンパンにふくらみ、持ち運ぶ際の重量も増えてくる。

私は、昔からこの「削減する工夫」を無意識的に行っていた。特に意識しなくとも、自分の小銭入れの内容と、レジに表示された金額、そして決済にかけられる時間(例えば混んだレジで悠長に支払い金額を吟味するのはマナー違反である)のバランスを考え、「限りなくベストに近いベターな支払い金額」を算出することができた。

しかし、ひとつ問題というか、気持ちが悪かったのは、この算出行為が、あまりにも私の無意識下で行われすぎていて、算出された支払い金額に対して、私がその計算経過を、ほぼ確実に説明することができなかったということだ。何となく支払いをした後で、あれ、この金額は何なんだ?と少し不安に思ったら、次の瞬間にレジに55円の表示が出ているなんてことはもう日常茶飯事である。

なので、今日はこの記事を用いて、それらの計算過程を意識的に洗い出し、整理すると同時に、財布内の小銭について悩んでいる人の助けになればと思っている。



さて、本題に入るが、まずこのテクニックを使用する上で、留意しておくべきポイントを数点示す。

①常に小銭が見えるようにしておくこと
 小銭入れの整理とは、すなわち端数の整理である。レジでの決済に使える時間というものは少なく、むしろ少ないからこそ、早く済ませようと思って、つい札を提示してしまうのである。テクニックの前段階として、常に小銭入れには小銭のみが入っている状態にしておくべきである。決済済みのレシート等が入っている場合、迅速な判断の妨げとなるため、即刻整理をし、また常にその状態にしておくべきである。

②「残金額」ではなく、「硬貨の枚数」で考える
 意識したいのが、「小銭を減らす」ということは、合計残額上、財布内の残額の1の位や10の位を排除するということではなく、物理的な硬貨の枚数を削減するという意味である。つまり、

 ②-1.優先的に使用するのはより単位の小さいものから
 当然ながら、500円、100円、50円、10円、5円、1円の順番で硬貨の単位は細かくなっていき、排除すべき硬貨の順番も、常にこの逆順となっている。つまりここから、更に下のように考えられる。

 ②-2.「5」単位の硬貨の活用
 ここで鍵となるのが、「500円」「50円」「5円」といった「5単位」の硬貨である。現在金額計算に用いられているのは当然10進数であり、つまり2桁以上、3桁以上の数字というものは、金額が表された時点でそれ以下の端数と自動的に、明確に区別され、もはやこれ以上整理の必要がないほど明らかなのである。つまりどういうことかというと、10円単位での「端数調整」は至極簡単なのである。106円の買い物であれば、「端数」は6円であり、これについて迷うことはほとんどない。そこで大切になってくるのが、「5単位」での端数調整なのである。

 ②-3.「1の位」から処理する
 10の位の端数よりも先に、1の位の端数について考えるべきである。1の位の端数を処理できてはじめて、10の位の端数処理にかかるべきだ。もし高度なテクニックとして、1の位の処理をせずに10の位の処理をしようとする場合においても、プロセスとして、「1の位の処理の可/不可の確認」は最もはじめになされるべきである。

③決済に可能な時間を考慮した「段階的な判断」
 支払いの際、小銭を減らそうとしてもたつくのはマナー違反だと考える。むしろもたつきたくないから結果的に小銭が増えていく、というのは上で書いた通りだが、つまりここからどのようなことが言えるかというと、支払いについて、これから使える時間を常に探りながら(つまりレジの係の袋詰めの進行度などに応じて)0からよりベターな方法に段階的に移っていく手法が求められる。例えば支払い金額が466円だったとして、はじめから466円を小銭入れから引っ張りだそうとして、もしちょうど払えるだけの小銭がなかったとして、その場合は1000円玉や500円玉を差し出すことになるわけだが、その判断は、よほど小銭入れの中身がきっちり整理されていない限り(あり得ないと思うが、各硬貨ごとに並んでいたりだとか)、手慣れたコンビニ店員が1つの商品をレジ袋に入れるまでの時間よりも長いはずである。このあたりの現場的な要素も考慮した上で、私たちはレジ前で振る舞う必要がある。


では、上記の点を踏まえた上で、以下の図のように、「思考のプロセス」を示そうと思う。
これは、決済金額が466円だった場合のプロセスである。


もちろん、ちょうど払えてしまえばそれが一番なので、最初に「一瞬だけ」そのことを考える。しかしこれは運がよければやりましょう程度のことで、一瞬でそう判断できなければ次の段階へ進んでよい。

ポイントとしてはその次の1手である。まず、支払額を満たす金額を、大きな括りで初めに提示してしまうのである。例として466円の支払いであれば、最初に500円玉を探す。なければ1000円を探す、なければ5000円…と、少しずつ大きくしていく。支払い行為は、基本的に債務額よりも大きな額を提示すればおつりが戻ってくるため、まずここで支払い条件を満たしてしまうことが大切なのである。

ここで、一度レジの係の動きを見る。もしまだ袋詰め等で時間を必要としそうだったら、次の段階に入る。
最初に注視すべきは1の位である。まずこの6円が払えるかどうかを見、5円玉と1円玉、もしくは1円玉が6枚ありそうかどうかを見る。そしてここからが更に重要になるのだが、もしそれらがなかった場合、(端数−1)円が払えないかどうかを見るのである。この場合であれば、「1円があるか?」ということになる。

最初に述べたが、この5円を考える吟味がとても重要になる。5円玉と1円玉5枚、もしくは50円玉と10円玉5枚では、枚数に5倍もの差がある。ここの吟味があるかないかで、整理の制度に大きく関わってくる。
例えばこのシーンで6円を払えず、466円に対して500円玉で支払った場合、帰ってくる釣り銭は34円となり、10円玉が3枚、1円玉が4枚と、ー1枚+7枚で、差し引き+6枚の増加になる。しかしここで501円とすることによって帰ってくる釣り銭は35円となり、10円玉3枚に5円玉1枚、−2枚+4枚で、差し引き+2枚の増加と、圧倒的な効果が生まれることになる…(圧倒的とは、たった1円の提示をする労力に対してという意味である!)。

ちなみに、この1の位の端数調整だけ意識しておけば、大抵、簡単な買い物であればレジの袋詰めが終わるため、これ以上の作業ができないことが多く、使用頻度と覚える労力のバランスとしては高いものになる。これからの作業は、更に時間があった場合にとりかかるものになっていく。


1の位の調整が終了したら、次に10の位に入る。ここでも同様の、(端数−5)の考え方が重要になってくるが、ひとつ気をつけたいのが、1の位を(端数−5)で調整した場合、繰り下がりがおこるため、1円多いものとして考える必要があるということである。幸い、繰り下がりには2以上の数字はあり得ないため、繰り下がるか繰り下がらないかの判断だけで済む。


ちなみに、ここまで行くと、現在の所持額に対して、ベストな支払額となる。例えば6円も60円もなかった場合でも、①最初に500円を提示 ②次に1円を提示 ③次に20円を提示 とたどっていくことで、支払額は「自然と」521円となっており、釣りは55円となり、枚数としては、(ー4+2)枚と、2枚の効果を調整によって減らすことができる。


☆位スキップテク
ちなみに、より応用的な方法として、「位の調整をスキップする」というテクニックもある。
右の図では、支払額273円を例にしているが、これは1の位の硬貨はほとんどないが、10円は大量に所持しており、1の位の調整をスキップして、10の位の調整に入りたい場合に使用する。

考え方としては簡単で、最初、同様に少し多めの金額を提示した後、1の位の調整時に、多めに刻んだ額を提示するのである。今回の3円であれば、5円もしくは10円を提示することで、調整をスキップし、次の位の調整に入ることができる。
(ちなみにこの位において、端数よりも少ない、ありったけの小銭を提示した場合、高い確率で戻ってくる硬貨が増えるため、そのような方法はおすすめしていない。費用対効果があまり芳しくないと考えるからだ)
調整をスキップした場合、次の位では繰り下がりについて考える必要はない。単純にその端数、もしくは(端数−5)*10の金額を提示することで、よりベターな支払額を提示することができる。




説明は以上である。これらのことに留意していけば、恐らく、そこまで財布の小銭がパンパンになるということはないはずである。
また最後に、できれば自動販売機等、相手がいない決済の場合は、出来る限り、ここで小さなお金、特に10円を消化することも大事になってくることを申し添える。



ここまで読んでいただき、ありがとうございました。