とりあえず、私のコミケは終わり、無事住処へと帰ってきました。ブースまで足を運んでいただいた方々、とても嬉しかったです。ありがとうございます。
とりあえず、色々と今回の反省や所見を書いて行きたいと思います。
まず結果から言うと、売り子を手伝ってくれた人たちのおかげもあり、無事完売しました。20部という少部数のおかげで完売しても収支はかなりのマイナスでしたが、在庫を抱えないという意味では、かなり部数の判断としては的確だったのかなと思います。今後は限られた部数を冊子で配布し、その後はwebを使用してデータ形式で売って行くスタイルを確立しくべきかなと思っています。
次に、作品の内容についてです。
まず、刷り上がった自分の作品を見てみた感じ、パッと下記2点の印象を得ました。
1.線が汚い
2.思った以上にタチキリ等の範囲が広く、想定したよりも更にザックリと切られてしまった
1.については、丁寧さを失った中盤戦で特に感じました。終盤の絵では、背景に少しそれを感じました。やはり気を抜くとそれはそのまま絵に現れ、手を抜くことは直でクオリティダウンに繋がる現実を目の当たりにしました。また、初期の絵柄は丁寧さを読み取ることができましたが、線が細すぎて、印刷の際にハッキリした黒線になっていませんでした。絵柄的にはやはり、最終盤あたりのものを、今後採用して行くべきだと思いました。
初期の絵柄については、グレスケ階調を多く用いて、丁寧に描いている印象を(私の絵の中では比較的)受けましたが、機能美的な、省略して行く美しさを考えると、やはり漫画絵としては、私の求める方向ではないような気がします。漫画は、やはり限りなく、白黒2値のみで全てを表現されるべきなのです(という主義の方向性を固めました)。
2.については、厳密に寸法を計算していたはずでもこうなってしまっていたので、次からは、意識的に主要なものをページの中央に配置して行くことで、イメージよりも多くタチキリされてしまった場合(それは、断ち切られたくない対象が真っ白なスペースである場合も含む)への対応としたいと思いました。まあこの点については、意識の留意だけでいいので、作画のクオリティほど意識を割く必要がないと考えました。
その他気づいたことを下に列挙。
・カラーの絵柄について
ここ半年近くは、「アラン・スミシー」で一度完成された絵柄を、FireAlpacaでの魅力的な書き味を最大限に活かすべく、根本から見直したものになっていました。しかし、二つを並べて見たところ、完成度や私の根幹にあるものと見比べ、やはり「アラン・スミシー」の絵柄の方向性こそが、私の目指すべきところであったと再確認しました。
いわば「変則アニメ塗り」と言ったらいいのか、そういう塗り方ですが、この塗り方は彩度の低い色の微妙な変化もアニメ塗りの硬いエッジにより鮮明化するため、非常に私が好む色を詰め込みやすいのと、強い省略性を内包するためシンプルを愛する私の好みに合うこと、線画がほぼそのまま完成品の景色になるため、線画に手を抜けず、結果クオリティの下限に好ましい縛りが生まれる等、数々の利点が存在するように感じています。
今後はこの塗り方にFireAlpacaが持つラフの描きやすさ、Photoshopの豊富なブラシといった利点、そして今回の漫画絵による経験値を加えたものにしていこうと思います。一度行ったところにまた確信を持って戻ってきたため、もうまたこれで揺らぐことはないと思いたいのですが………絵柄の選択というものはどうにも悩ましいですね。自分の絵というものは常にどこかが気に入らないものなのかもしれないと思い始めました。
あと、ブース設置についても、次回、色々と工夫してみようと思いました。まず、色々と小物を配置する方向性を自分の中で完全に排除しました。灰色の布と、作品、そしてポスターがあれば充分です。そして、次回はこの構成にプラスして、よく書店等で書かれているような販促POPを自分で作ってみようと思いました。そこにはillust_fumyuuの新刊が持つ魅力を端的に記し、チラ見した人に、うちのサークルがどのような売りを持った作品を配布しているのか、明瞭にわかるようにしたいと思っています。昔はそれを書くことができませんでしたが、今なら、それを書けるものを作ることができるようになっています(実力的な話ではなく、自分が、自分の作品において表現したいものを、自分の中で明確に整理した上で作品を作れるようになってきたという意味です)。
また、当日のブース用物資についても計画的に宅配便で送り、できればキャリーをもたなくても良くなるよう、段取りをできればと思っています。キャリーを持って移動するのはやはり少し億劫だし、段取りにスマートさを感じません。
冬コミは創作で出ます。アラン・スミシーの方向性で第二弾、やります。そして、その前にひとつ、関西のイベントに出られればと思っています。今回はスキルアップのため、二次創作の漫画に浮気しましたが(二次創作も結構楽しかったので、一年に一度はやってもいいかも)、これから本職である創作に、全霊をかけて行きたいと思います。
それでは今後とも、illust_fumyuuをよろしくお願いいたします。
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